FAX注文書
ティーザー カジキを寄せるテクニック > カジキのビルは巨大な感覚器官
カジキは数マイル先のナブラを感知して回遊するといわれています。 海鳥は10マイル先のイワシのナブラを見つけているようです。 目のいい漁師さんも数マイル先のナブラを見つけてカツオを追いかけます。 それから考えてもカジキが10マイル先のナブラの音を感知するとしても なんの不思議もありません。 一般的に魚は、体の横にある側線という器官で 水中の音(波動)を感知しているようですが、 カジキの側線の後半部分は体内に埋まっていて あまり役に立ちそうではありません。 しかしカジキのビルの中には、かなり先端まで太い神経が2本通っていて、 巨大な感覚器官になっています。 ビルの形状もラッパ型になっていて、小さな音を増幅しやすい形状になっています。 その増幅した音を神経でとらえ、また頭蓋骨と一体になったビルは、 その振動が直接脳に刺激を与えるような構造になっています。 また光の届かない海中深く暗躍するメカジキは、 さらに大きな感覚器官を必要とするため 全長の半分近くもある巨大なビルを持つようになったのかもしれません。
すさみの漁師さんは、フネに揚げたカジキを締めるときは、 ビルの先端にウエスをかぶせて木槌で3回、 ゴンゴンゴンと杭を打つように軽く叩いて終わりです。 カジキの頭がボロボロになるくらいバットで叩いても、 固い頭蓋骨に守られていてあまりダメージはないそうですが、 ビルの先端を叩けば簡単に締めることができるそうです。 カジキのビルは簡単に脳震盪を起こすほど敏感な器官なのです。 ランディング時にはビルをつかんだら、バットでビルの付け根を叩くのが良さそうです。