11月9日
08:00 ベイトフィッシングへ出航。
11時までかかってベイト4本。
11:30 リーフの外にカジキを釣りに出る。
波高2〜2.5m
波はあるけど海もきれいだし写真を撮ってみたが、
ベイト2本曳いている光景はどうも絵にならない。
4〜5枚ほどとってやめることにした。
やっぱり5本のルアーを曳いているときのタックルの配置やシルエットのほうが美しい。
15:10 カジキのアタックがあったけど、ヒットしなかった。
そういえばハワイでもグアムでも、どこのチャーターボートでも、クルーはみな若い。
40超えたクルーにあったことがない。
機敏な運動神経と筋力とタフさを要求されるからだろうが、みんなその後は何しているのだろう。
それにしてもここグレートバリアリーフの日差しは強い。
薄いブルーのサングラスを持ってきたのだが失敗だった。
日差しが強すぎて目が痛い。
この日は18:30まで粘ったけど今日はノーフィッシュ。
しかし、今日の2回目のチェイスは1000lbを超えるカジキだったらしい。
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その後、停泊先のリーフに戻ると、ワブルスの知り合いのチャーターもそこにいて
HOTOSHOTに抱いて停泊することになった。
名前はわからないが、タワーの付いた338ft位のエクスプレス。
乗っていたのはカップルで、注目はその女性!
40才くらいだが、モデルのようなセクシーなプロポーションの美人!
モデルやタレントの経験がありそうな雰囲気の彼女は、ジーンズのホットパンツにビキニのブラトップ、
サンバイザーにサングラスで、こちらのボートの男性一同そわそわしっぱなし。
夕食が終わると、クルーもワブルスもデビッドも、みんなアフトデッキに出て話をするが、声がいつもよりでかい。
自分も彼女と900lbの話を少ししたが、暗闇にもはっきりとわかる
彼女のマリンブルーの瞳がきれいでドキドキだった。
カジキのヒットのドキドキと比べてどうかと言われると返事には困る。
しかしそれからが大変だった。
ビールやスピリッツをデッキに並べて パーティが始まった。
相変らず彼らのジョークも彼女のユーモアも聞き取れない。
9時頃にはシャロンもベッドに行ったので自分もベッドにいった。 |
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が、しかし、恐れていたように、やはり延々と深夜までパーティが続いた。
クルーたちは海の上で出会ったビーナスに心を奪われてしまったようだ!
さて、これが良くなかった!!
男たちの戦いの場に女を連れていってはいけない、という戦場の鉄則、
船上の鉄則を破った私たちに、アフロディーテは罰を下したのだった。
初日に1本、2日目は900lbと、もう1本で2本と順調に釣れていたが、
その日以降連続3日間まるまるボーズで6日目の夕方まで1本も釣れなかった。
今日の午後には、1000lbを超えるブラックがベイトにアタックしてきたと言うのに・・・!
海の女神のたたりは恐ろしい。まあ皆さんも充分その経験はお持ちだろうけどね |
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11月10日
昨夜のパーティの余韻を楽しむかのように、
みんな朝からリーフでシュノーケリングを楽しんでいる。
隣のビーナスはもう出航していったのだが、HOTSHOTはまだその夢から覚めない。
ホント、男たちはバカだね〜!
ボートにはあの巨大魚のナポレオンフィッシュ(メガネモチノウオ)が寄ってきた。
120p位30s位のまだ小学生サイズだが、慣れているのか人間を怖がらない。
人間より大きくなる巨大魚(200s)だからか、
子供のころから肝が据わっているし、他の魚にはない風格がある。
デビットもワブルスも、ナポレオンを追いかけて、遠くのリーフエッジまで遊びに行ってしまった。 |
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10:00 ようやく出航
12:00 今日のワブルスは、FBにあがるステップで、一息真顔になって立ち止まり、フッと息を吹く。
「God bless you.」
幸運のおまじないだ。
ジョークが好きで、いつも笑顔の絶えないワブルスだが、
こういうさりげない真剣さにスキッパーの心意気がうかがえる。 好きだね!
今日はデビッドの提案で、ベイトを使わないでルアーでカジキを狙う・・・つもりだった。
12時頃からルアーを曳き始めたけど、
14時にはルアーは全部片付けられて、ベイトが2本曳かれていた。
昨日このあたりで1000lbを見たから、釣り上げるためには
どうしてもベイトを使いたかったらしい。
15:15 クルーたちが「good luck タオル!」と言ってルアーズのタオルをサンバイザーにつけた。
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15:30 つけたとたんにカジキのアタック!
だがヒットしなかった。
同じエリアに、昨夜のビーナス艇ともう1艇入っていた。
18時過ぎまで粘ってもう一回アタックがあったが、それで終了。
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それにしてもデビッドとシャロンの掛け合いは愉快だ。
デビッドがシャロンに甘えきっているのがよくわかる。
シャロンに話しかけるときの声が鼻にかかって甘えてる。
シャロンはデビッドをまだ大人になれない
「He
is not growing up.」と言う。
ときどきシャロンがデビッドに怒ると、デビッドは困ってどこかを向いて黙っている。
まるで子供だ。
デビッドが、「悪さ」をすると、シャロンの目がきつくなる。
すると、デビッドの目がうつろになる。
あの大きな体の目が点になっていく。
シャロンとデビッドは、25年一緒にすんでいるが結婚はしていない。
たまに本気の喧嘩の気配になると、みんなさりげなくデッキに出て行ってしまう。
ワブルスもクルーもよくわかっている。
ワブルスも子供じみた遊びが好きのようだ。
そこでワブルスとデビッドは仲がいい 。
デビッドがリーフで夜釣りをしていると、
後ろからラインを切る真似をしてからかうが、デビッドはまったく動じない。
兄弟で遊んでいるみたいだ。
長い付き合いらしい。
ボートのなかはいつも無邪気な笑いでいっぱいだ。
でも先にも書いたように、まったく英語についていけないので一緒に笑えない。
バカみたいなお愛想笑いを浮かべているだけだが、それもだんだん面倒になってくる。情けないね。
その日はこれまでと違うリーフに停泊した。
このリーフには、魚が一匹もいない。
リーフならどこにでも魚がいるわけじゃなさそうだ!
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11月11日
10:00 ベイトフィッシングで、キハダの50sサイズがかかるがフックオフ。
HALCOのミノーのフックを伸ばされてしまった。
それにしてもこのビッグワンの多さはどうだ。
この数日の10ヒットで2回のビッグマーリンと出会っている。
5本に1本のビッグワンがアタックしてくる計算になる。
それ以上にビッグワンの老練な経験と知恵は、ベイトにアタックする衝動をセーブしていて、
チェイスもバイトも比較的少ないとするならば、
ビッグワンも普通サイズもほぼ同じ数くらいいるのではあるまいか!
しかし、ビッグワンはどこにでもいるわけじゃなさそうだ。
出航前の予定では120マイル先まで走るはずが、
ケアンズからたった20マイル先のリーフにビッグワンはいたのだから!
キャプテンの情報収集力がだいじなことは言うまでもありません!
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今日のランチは、オキサワラのフィッシュ&チップスのトルティアロール。
ボートでは7日間の3食と11時のフルーツ、3時のチーズ&クラッカーのおやつ付きだ。
料理はワブルスがする。
なかなか腕のいいコックでもある。
ワブルスにステーキを焼かせたら、ケアンズ市内の有名なホッグスブレスカフェよりも、
マリーナのガーデンレストランよりも、よっぽど美味しい。
2日目のカントンライス(中華飯)は絶品だった。
メニューに点数をつけると
ステーキ&ベジタブル 9点
ワフー&チップス 6点
カントンライス中華飯 10点
ワフータコス 7点
ホットミートパイ 9点
ローストビーフ&ベジタブル 8点
毎日昼前にでるカットフルーツ スイカ、メロン、パイン 9点
おやつのチーズ&クラッカー 8点
なかなか上手いもの食わしてくれるが、テーブルが揺れなきゃもっと旨い!
「ベスト レストラン イン ケアンズ!」 と言ってほめたら
「No good speak service.」と言うので
「A lot of joke service!」 と言ったら笑っていた。
14:00 雨・・・
すごい雨だけど帰る気は無さそう。
恵みの雨か、災難か?
雨は1時間であがり、その後はかんかん照り。
雨じゃなくてスコールだった!
毎日 やることがないので、眠くなる。
初めはそれでもと、起きるようにしていたけど、気持ちよく揺れるし寝るしかない。
朝から昼まで寝て、昼寝したら晩飯食ってまた寝た、18時間寝ていた。
ケアンズでは、おばあちゃんの昼寝を「Nana Nap」と言う。
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11月12日
のんびりと、10時出航。
みんなもうそろそろ疲れてきている・・俺だけかな?
今日のワブルスは元気がないないモードだが、ベイトは良く釣れた!
ベイトが釣れるようなときはカジキだって釣れるはず。
01:30 鮫ヒット、15kg.の茶色の鮫
午後になってデビッドが
「明日ボートをおりたら、夜はジャパニーズフードに行こう」と誘ってくれた。
お〜! うれしいじゃん。
デビッドはどこかでやさしいね。
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17:10 静けさを破ってヤツがキターッ!!
粘りに粘ってとうとうきた。静けさを破ってヤツがきた。
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シャロンが巻いて、10分もかからずに寄せた。
ワブルスも嬉しそうだ。
この1本でよくしゃべるようになった。
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ところでこのボートにはトップショットのスクエアギャフが4本積んである。
右舷に3本、左舷に1本。
「 4本もあってどうするのだ?」と聞くと
4本とも必要な時もあるということだった。
ふーん!!
明日で最終日になるはずだったのだけど、なんとデビッドはもう5日間チャーターを追加したようだ。
自分が大きいのを釣れなかったのが悔しいらしい。呆れた・・・!!
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11月13日
最終日
朝から、左舷のアウトリガーを外している。
ベースのステンレスのパイプシャフトの先にクラックが入って、交換しなければなくなったようだ。
このままでは折れてしまうので外した。
洋上から連絡を取って、明日朝7時に交換を依頼できたそうだ。
明日からのデビッドの5日間のチャーターに間に合ってよかった。・・・はずだった!
08:30 出航
毎朝、ベイトフィッシングから始まる。
ベイトが釣れなくて昼になっても焦ることはない。
カジキのベストタイムは夕方だからだ。
16:00から17:30がベストだ。
今回も4本のうち900lbを除いた3本はその時間だ。
来年は日本でも午後便とか、夕まずめ便とか、やってみようか!
今日のランチはなんだろう?
キャビンで調理するから、キャビンの中は油っぽい匂いがたちこめる。
初めは平気だったこの匂いもだんだん重くなってきた。
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15:30 終わった・・・・
長い7日間だった。
結局はじめの2日間で900lb含めて3本。
それからはパタリと食いが落ちて6日目にようやく1本。
まあ、釣りってこんなもんだ。
私は900lb釣ったからもう充分だけどね♪
7日の朝から13日の夕方まで、150時間もボートの上で揺られっぱなし。
自艇と違ってすることはないから寝てばかりいたけど、それでも疲れたよ!
結局7日間 無給油で帰ってきた!
いよいよとなったらマザーシップで給油するらしいが、
燃費がいいのかタンクがでかいのか!!
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11月14日
が、その後のドタバタ劇がある。
デビッド出航の朝7時に、アウトリガーのパイプシャフトの交換を済ませたまではよかったが、
なんとマリーナに軽油が無くなって出航できなかったのだ。
ケアンズまで行っても軽油がないらしい。
きっとみんなイライラモードだろうな。
結局その日は給油できず、その夜、ボートではどんちゃん騒ぎのビッグパーティがあったらしい。
仲間のカップルも呼んで6人で大騒ぎ。
スキッパーのワブルスもクルーの2人も遊びにきた友人も騒ぎに騒いで、
男はみんなそろって頭を剃りあげてしまった。
デビッドはもともとバリカン頭だったが、
クルーの山本Kid君は、真ん中だけ残してモヒカン頭になったそうだ!
What is going on up there !?
ケアンズというところには本気モードで出かけたほうがいいですね。
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11月15日
12:00 ケアンズ発
18:50 成田へ無事到着
楽しかった〜!!
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