フィールドレポート カジキマグロトローリング ビッグゲームルアーズ
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Vol.1 「ダウンリガー フィールドテスト 12月11日(1)」 (2004.12.24up)
 
よく話題にのぼるダウンリガーですが、なかなか使っているボートは少ないようだ。トローリングのトップシーズンには話題にものぼらないけど、秋になって表層のトローリングが一段落するとカウンターバーの隅っこでダウンリガーの話題がひそひそ声で、ささやかれる。


「マグロもマカもきっと水中深く潜ってる。表層じゃ喰わないから沈めて、釣ってみようよ。 ダウンリガーなんかどうだろう、一度やってみたいよね。」

「ダウンリガーなんかやめろ、やめろ。ビシとツバメ使えばいいじゃないか、2匁50mあれば3ノットで 10mや15mは沈むぞ。」

「でもね、竿で釣りたいんだよね。KIFTのアクアプレーンのほうがいいかも。それにしても15m沈めるのが限界だよね。魚探の反応は60mから30mだし・・・。」

「ダウンリガーなんか釣れないからやめとけ・・・・」

「使ってる人も知らないし・・・だから釣った話も聞いたことないね。使い方もわからないし・・・」

「釣れないから誰も使わないんだよ。」

「・・・・・・また今年も話だけかー・・・。」


毎年同じような話が繰り返されるけど、本当に釣れないの?
それとも・・・日本の海でも同じように釣れるの?
ダウンリガーなんて、重くて、大変で、使いにくくて、煩わしくて、こんなものいらないって、
最後には倉庫の中で朽ち果てるの?ほんとはどっちか、試してみなけりゃわからない。
じゃ、試してみるしかないよね。
釣りは挑戦と失敗と時間の浪費と、お金の無駄使いだー(これが一番痛い!!)。
目標のために、釣れない日々が続いて、みんなから、「もう、諦めろっ!」て、言われても、いつかは釣るぞ。
目標は冬のカジキ、マグロなら30kg以上。
狙うのはクロマグロの100kg、と大きく出ました。

ということで、早速ルアーズチャレンジ、ダウンリガー編でーす。
まずは使い方知らなきゃ話にもならない。
そこで、プロショップHITの伊藤さんを招いてダウンリガーのフィールド講習会を開催。
参加したのは、ボートオーナー4名。
ヤンマーFM33にCANNONの手動式ダウンリガーと10lbのウエイト2台を載せて
マリーナに「8時だよ、全員集合!! 」。
なんとのんびりしているんだ、というご指摘もあろうと思いますので弁明を。
海に出る航路に橋が架かっていまして、潮のかげんで8時過ぎないと沖に出かけられないんです。
揃いも揃って朝寝坊決め込んだわけじゃありません。

さて、まずはダウンリガーのセッテイングから。

ダウンリガーの取り付けには、ベースを船体に取り付ける方法とロッドポストに取付けロッドを挿して使う方法とありますが、のちに倉庫行きになる可能性が多分にあるので、後者を選びました。

HITの伊藤さんに取付けロッドをステンで作ってもらい
(ハンドルレールがあるので高さが特注仕様になりました)
最後尾のロッドホルダーに無事装着。
10lbのウエイトはデッキに置くと、ゴロゴロするので100円ショップのバスケットに。
準備が出来て、クロマグロの海へ、出航・・・というわけにはいきません。
まだ無理無理!使いこなすまでは我慢です。

ということで、今日は近場のサワラを狙ってみましょう。

ダウンリガーで曳くときは、表層用のいつものルアーではアクションを起こさないので、ルアーの選択が一つの課題です。
3ノットから5ノットでルアーがよく動くものといえば、やっぱりラパラが一番安定しているそうです。
また、水深30mでは4気圧にもなるので、へっぽこルアーでは水圧で潰れて水が入ってしまう。

(うーっ・・・100m沈めたら水圧もすごいよな)

他にはボーマーくらいかな、ということで、ラパラのCDマグナム17cmとボーマーのサワラ仕様(チモトにステン単線を15cm、製作はHIT)、ハリスは30号から40号を準備。

まずは、ルアーのバランス調整から。

波の静かなところで、ボートを走らせながら、各自のルアーの調整。
しかし、ラパラはすごい。調整がうまくいくと、6ノット以上出しても、暴れないでしっかりついてくる。
春のカツオが沈んだときに、11cm14cmのラパラを使ったらきっと喰ってきそうだ。
来年の楽しみが増えた。
(ヒヒヒッ、なんかうれしい)

さて、目的の海域へ。

ダウンリガーにウエイトをぶら下げたまま後方45度にセット。
次に柔らかめの30lbロッドからボーマーのピンクを流す。
ボーマーのピンクを選んだボートオーナーが「魚はピンクが好きだ」と言っていたが、私は「釣り師はある意味で、ピンクが好きだ」、といったほうが当たっていると思いつつ、みんなの顔を眺めてしまった。

ボーマーを30mくらい流したところでラインにリリースゴムを巻き、ウエイトの後ろに付いたフックに止める。
次に30lbのリールのドラッグを緩めて、ダウンリガーのウエイトをゆっくりおろすと、リールのラインは勝手についていく。
ダウンリガーのハンドルは前に回せば、巻上げ兼ブレーキ、逆回転でフリーになる。
ワイヤーの巻いてあるドラムをサミングしながら、ゆっくり逆回転させてフリーにして、ゆっくりウエイトを下ろす。
カウンターを見ながら40ヤードで止める。
ボートスピードは3ノットから4ノットくらい。
ワイヤーの降りる角度でルアーの水深を計算する。
だいたい30mくらいのタナに流す。

ここまでは至って順調に物事が進んだ。

これまでの間、私は魚探と格闘していたのです。
魚探のディスプレイにそれらしき反応は映っているのに、陸に近づいてもさっぱり、深度が変わらないのです。

「○○さーん この辺って水深どのくらい?」

「 30mくらいのはずだよ。」

うーん おかしい。

「魚探の反応は80mでてるよ」

そんな ばかなー

Vol.2 ダウンリガーフィールドテスト12月11日(2)へ

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