フィールドレポート34【ルアーズ】カジキ・マグロトローリング

Vol.34 「BOBOSS 2007年目標達成5本目のカジキ」 (2007.7.5up)

6月29日深夜出航す！
恒例のシーバスと戯れてから沖へ、シーバスはまずまず仲良く遊んでくれました。
特筆すべきはメバル用のウルトラライトタックルで49cmの黒鯛を引き抜いた事かな？
3ポンドラインで上手く揚げれたと感心します。

6月30日
夜明けと共に、いざ沖へ！
昨夜NOAAで野島の沖合い、利島の同緯度に25度の潮溜りを確認していました、
そこには動けずにグルグル回遊するカジキが居ると確信しGO GO!
しかし緑色した潮しかなく水温も23度が上限、
途中でマカジキの林（尾びれ数本）を発見、
目の前で間に合わずひき殺す・・・!（笑）

とてもルアーを流す気にも成れずに無視して南へ南へ、
新島を右手に見る頃から潮がごろっと変わってきた、
水温もどんどん上がる
三宅の手前で何と28度を指す！！
黒潮の本流にぶち当たり、波はどんどん高く成る
南に回避したらベタ凪？そして水温水色共に良好！！
大成功です
レーダーには船団なし

この海域に来たのも何かの縁、
思い起こせば昨年のファーストヒット、ファーストフックオフ、ファーストマーリン！！
共にこの近場の秘密のポイントだった、
GPSを覗けばマーカーが3つ！！

「神の思し召し」いざそのポイントへ。

そこで縁起物のチョコメロンパンを頬張り
流しだして直ぐにHIT!!

しかし直ぐにクリック音が止まる？？？？
シイラ？メジ？シイラでした（涙）

少しいけば潮目が交差しあい鳥が飛びベイト反応もバッチシ！！
ふと横を見ればベイトがもじってる！！
かなりの魚群で何かに追われている！！
急遽反転しルアーをナブラに入れた直後に
またまたけたたましいアキュレートのクリック音が唸る
今度は長い、、
後方でカジキの垂直ジャンプを確認、
慌しく4本のタックルをカタし
ティーザーも引き上げ戦闘モード！！

ロッドはしなっている、ロッドを抜いてティンバルに差し込もうとしても
尻手ロープが絡まって差し込めない？？
やっと抜けてロッドを煽れば竿は直立したまま？？
念のために全速前進すれど、、、、、、、フックオフでした。

後からAIHABさんに教えて戴いたのですが、
カジキのジャンプでフッキングの推測が出来るそうです！
フッキングの甘いときには縦にジャンプし、
完全にフッキングしたときにカジキは横飛びするそうですよ！！

気を取り直して流し始めるが何処を見ても、
何処に行っても、いい感じで悩み始め
しからばと等深線で海底の地形をみて
複雑で駆け上がりの場所を探し其処に移動する

目的地で目にしたのは
「赤紫の潮がかんかん」
よーしとうなずいて直ぐにHIT!!!!

スロットル押し込みデッドに戻しても鳴り止まぬクリック音！！
紛れも無いクロカワ
暫くして後方で横飛びのジャンプ！！！

アングラーは新入社員の釣りキチです、
ロッドの扱いは見ていても何の不安も無く
ポンピングでグングン巻き込み20分でリーダーを捕りました、
早いからマカジキかと思っていましたが

やはりクロです、

でもこのカジキやるき満々の青々した元気な子で
暴れまわってくれて中々ギャフが打てませんでした、
天晴れなやつでした！！

1本とって気が楽になり、リラックスモードで早めの寄港と給油を済ませようと
阿古港へと流しながら、、、
港の手前でロングの50M位横に銀色の魚がルアー方向に
ジャンプしながら突進していきます、
何とロングとアトウの3つのルアーが白波と
共に横飛びし
「喰ったか？」と気を付けてましたが音沙汰無し？
マグロですかね？
マグロには、ちとルアーがでかすぎるか？

ちなみにフックオフしたのが
センターロングでホーク＋フェニクスのバレット
GET出来たのがマタマタ
「TBA LURE SANE」の8号でした
今年の4本は全てこれです？？

7月1日
翌日は4時起きで4時半出航、
昨日の事も有り朝マズメはマグロを狙おうと
新鼻から坪田港沖を目指す、

港を出ればもう漁師さんが曳いている、
鳥もいっぱい
ジャンボじゃ無くアウトリガーを出しているからカツオ狙いだと判断し無視する
新鼻手前でマグロの仕掛けをセット、
ラインは80号がリグられています、
マカでも捕れる様にと？
コーナーショートにはクロ蝶のサイドワインダーを
これでカジキもOKだ！！
しかしこちらは黒潮の本流で波が凄い・・・
頑張って坪田港の手前迄は来ましたがそこでとてつもない潮目？に遭遇。

少し怖いけど潮目を越えれば落ち着くかと潮目に入ったのが運の尽き！
段々高い潮目（潮目と呼べるか？）が出てきて戻るにも戻れない。
長い潮目で行けども行けどもバッタンバッタン、

その次に目にしたのはあの「パーフェクトストーム」を彷彿させるような高い壁が！！！！
6Mでは利かないかな？
本音では一瞬沈没を覚悟しました、
でも行くしかないしフルスロットルで波を超えたときに
大声で叫びました
「あかん！！」
其処にはもう1波同じ奴が・・・!
しかも間隔無く直ぐに、です。
成すすべも無くバウは波に突き刺さり
「ドッパン」と潜水艦状態でした。

FBのウインドシールドが割れてデッキはプールに成ってました、
誰も怪我をせずに本当に良かった、
まだまだ潮目が続くので勇気を振り絞り急旋回です、
小さな波を見つけて旋回を心見るも
中々旋回できずにバタバタしてると少し治まって来ました
もう潮目が切れるんです、
しかしもう前進する勇気も無く
波と波の間を急旋回
この時ルアーもティーザーも全く忘れてました。

今度は追っ手でかなり楽です、
坪田は捨てて3本から中の瀬を目指も同じ海流でとても釣りに成りません、
神津島までバタバタでしたが抜ければ
凪です？
しかし其処には先週の釣果を見て駆けつけた船団がウジャウジャと？
水色、水温とも大した事無く鳥も居ない、
賑やかなのは無線のやり取りだけ？？

とても一緒に流す気にも成らずに、
昨日の場所に戻るか予定通りで対面の石廊崎を流して帰ろうかと悩んでいるときに、
イカ場でのHITコールを聞き、迷わずにイカ場へ、
何とこちらはベタ凪です？？？

アオネを見ながら走りましたが、
良い潮が見当たらずイカ場に着き潮探しです
此処には何時も
「むーらさきの潮がカンカンじゃ」が有りますね？

パラパラと鳥も居るし、潮目も有る
「よーし流すぞ！」の声でクルーが動き、

ルアーチョイスは私が・・・。

センターロングはスラマーヘッドタイタン、
アウトは共にイカルアー
コーナも共にブラックキャットスイマーのニュータイプで、イエローとレッド

全てが自信の有るルアーで流しました、

流し始めて1時間音沙汰無し！
その時前に流木発見！
少し交わして避けたら流木の淵で何かが動きます、

サメか？エイか？

何だろうと気に成り戻ってみれば何と
大きな綺麗な亀さんが
手を上げおいでおいでと振っていたのです（笑）
綺麗ね可愛いねと話してる時に沈んで行きました、

そこでふと思い出したのです「亀の枕木」伝説を・・・!!

思わず大声を揚げて取ろうとしましたが
枕日の回りには自分の飛行機がいっぱい漂ってます。
忘れてました、トローリングの最中に急旋回してデッドにしたらどうなるか！
亀の枕木は後から回収してと、
まずはルアーを回収に係り
その後「亀の枕木」を探すのですが中々見当たりません、
マーキングしたのが少し後だったので随分流されてしまったようです、
流れを読んで数回行ったりきたりして
ついに発見しました「亀の枕木」をGET！！
!はっきり言って今年1番嬉しかった出来事です、

クルーに説明し10分も経たないうちにご利益が出ました！
例によって地形を読んで辿り着いた、その場所にはベイトで真っ赤です
んんんと思ったそのときに
ショートのスイマーイエローに
「ジジジジジーーーージ」
レバーを押し込み
その後デッドに戻しても鳴り止みません。

元気だな！！と思って振り返れば
其処にはカジキジャンプ！！！
200mは引き出されたはずなのにでかい！！
慌しく片付ける間にも鳴り止みません、
溜まらずリールにサミングして親指の腹は赤く成っちゃいました、

アングラーがスタンばってもラインは出て行く、出て行く
溜まらずアスターンかけても慌てていて全然舵が思うように取れません、
リモコンでは無理とFBに上がってパームビーチスタイルで挑むも全然上手く行きません？
落ち着け、慌てるな、冷静に成れと言い聞かせても
何だか無茶苦茶の操船です？

デッキではラインが無い
バックバックと、わめき散らしています、
もう一度「落ち着け」と言い聞かせ、
ふとオーパイに目をやれば何とオートに・・・（爆）
いくらカジを切っても思うように動かない筈だ（涙）

その間アングラーも必死でポンピングしても出て行くばかりで
ただただ竿を支えてるだけ
アスターンを掛けて一気に巻きにかかって、
やれやれと思ったその時に
アングラーが「ばれた！！」と叫んでいます、
あれだけ引っ張り出したからフッキングはOK、
こっちに走ってると察知し、かなりの距離を走って
もう一度ロッドにテンションを感じ、
やれやれと思いましたが、
次には本船がこちらに迫ってきます、
赤旗揚げて真っ赤な雨具を振ってもお構い無しに直進してきます、

ラインは相当出てるし、やばい！！

折角巻いたのにマタマタ前進します、その間にラインは又出て行き
デッキから「ラインが有りません！！」
そこで止まって本船を交わし
さて巻こうかとアスターンを掛けますが
何故かラインは垂直方向に？
「デッドか？？」と聞けば
「いいや元気に暴れてます」
？確かにカジキだったのに？
サメか？根がかりか（笑）

アスターンがとれないので
アングラー君必死の形相で少しずつ巻いてます、

1：1にしても少ししか巻けません、マグロで鍛えた彼もへたりかけてます（笑）
これは無茶苦茶デカイか？
今までのカジキとは明らかに違う？？
頭から氷水をかけられながら2時間のバトルでやっとＷラインが！
クランキングまで巻いてフルロックしたその時に
ポカっと浮き上がりました、

デッドです、

でもつい先ほどまで生きていたのは間違い無し
良く見ればラインが尾びれに絡まっていました（溜息）こりゃ辛いわ
でも、もたもたしていて底のほうで死なせてしまったら揚がらなかったんじゃ無いかな？
普通でも数時間掛かるのに、「すれ」と一緒だもの。

久しぶりに見たクロカジキが
結構大きく感じて200Kと思った位です。
全てが「亀の枕木」のお陰かな？感謝かんしゃですね。

全員が疲れ果て帰港しましたが帰りの海はずーっとベタ凪？？
海は怖いですね
島の東と西は別の海です、此処まで極端とは？

マリーナに戻れば大勢の方からお祝いしていただき、
何度体験しても嬉しい一瞬です、
今回は2本シャンパンも2本内1本は持ち込みのドンペリ！！おいしかった・・・
クルー諸君ご苦労様でした！！
もう1本は捕ろうね、ヒゲさんのシャンペンだけ未だ飲めてないから！

「亀の枕木」は、私の大好きな船長のブログから引用したものです。
勝浦でカジキ捕らせたら彼の右に出る人は居ないでしょうね！！
是非読んで勉強してください、為に成る事一杯ですよ。