フィールドレポート カジキマグロトローリング ビッグゲームルアーズ
フィールドレポート カジキマグロトローリング ビッグゲームルアーズ
Vol.31 「横浜BOBOSS艇フィールドレポート ベイサイドのシャンパンは極上の味」
byBOBOSS艇オーナー (2007.6.5up)

いよいよ6月、マリーナのコンテストが始まりました。
昨シーズンは惜しくも3冠を逃したので、
今期こそは、と気合は充分に入っての参戦です。

2週間前からNOAAの分析で今日の戦地を定めていました。

二、三日前より銚子港からの反転流が野島沖界隈に入り込み、
そこで冷水根と混ざり合う良い感じが予測されていました。

今回の目標は水温からしてもクロカジキよりもマカジキが有利と判断!!

それと具合が悪いことにGPSと魚探が壊れたまんまです。
水温チェックや等深線の確認等が出来ません(涙)

マカジキは「水温より水色を探れ」と
マカジキ捕りの船長から言われていました。

だから確かな目が10個も有る大丈夫。

そんな状況で勝手知ったる野島崎と三宅島のラインを探りに
4時半夜明けと共にもやいを解き、いざ出陣です!

幸いなことに湾内は鏡のような海、
スロットル全開で(35ノット)
野島まで1時間ちょいでしょうか。
水色はここでごろっと変わります。
群青色の良い色です。
このときの水温はたしか21度でした。
ここで竿を出しそうに成るのを抑える。

目指す海域はまだまだ南です。

およそ一時間位疾走して大きな潮目を発見!
水温は22度でした、

もう少し南下した時に発見しました。
たくさんの潮目が交差しています。
右からも左からも斜めからも、、、
幸いにうっすらと三宅の噴煙が見えていたので楽でしたが、
コンパスを見ないと何処を向いているのかすら判らない潮目です。

何度も何度も水温計を浸けて調べてみれば
思惑通りに交じり合って渦でもおきそうな、
大きなぐちゃぐしゃ潮目のポイントが広範囲に広がっています。

「ここだ!! 流すぞ!!」
の一言にクルー達が慌しく準備を始めました。

キャプテンはルアーチョイスです。

先ずセンターロングには小ぶりの「海松」
アウトのロングは昨年にファーストHITしたスラマーヘッドタイタン(ブルー)
ショートはTBALUARのイカスカート(白蝶の無垢変形)
コーナーロングには輝迫の黒蝶ビックマック、
コーナーショートには同じく輝迫のメキジコあわびサイドワインーダーをチョイスし、
ホークとミ二ホークーをセットアップして流し始める。

水色は「赤紫の塩がかんかんじゃ!」
と少し緑っぽく成った潮とが交差し続けます行けども行けども、、、、、



前夜は一睡もせづに準備で睡魔に襲われます。
既にクルーの二人はキャビンで爆睡中!

後ろを向いて変化を待つ目が、だんだんと狭まり白目をむいて、、
たまらずに「ちょっと寝るからね!」
目を閉じて即爆でした、

と、その時に
「HIT!!」

の声で目を覚ますとアキュレートのクリック音が
「ギャーーーー」とわめきます。

スロットルを立ててフッキング!!
振り返ればカジキのジャンプが、、

「やった!!」


すでにクルー達は慌しくロッドを収納し始めていますが、、、、
やはり興奮してパニック状態です、ラインが巻けません!!???
そのまんま巻いて
ラインが「富士山」みたいにとんがってる(爆)


デッキ上は、まさに戦場と化す!

最後のミラーティザーをピックアップ
アングラーは既にファイティングチェアーでハーネスを着けて準備は出来ています。

HITルアーはTBARUAERでリグは完璧です!

「よっしゃ!!」


ロッドをホルダーから抜く際にラインを確認すれば
「あれ?」少ししか出ていないな?

でもカジキだった!!

寝起きで大きさ判断は出来ていない

一瞬「マカ?」っと微笑む。

アングラーは先月三宅で、リーダ寸前まで巻き上げ
リーダーブレイクさせた不運な男です・・・
(このときブレークしたリーダーはざらざらに成っていました、
多分カジキだったはずです)。

しかし腕前は最高、
ルアーを扱わせたらプロ並みポンピングも完璧です!

彼が
「んん前のよりも小さいな!」
(キャプテンはまさます喜んでます!)

「アスターンかけようか?」と問えば
「止めて下さい!自力で引き込みます」と、
先日のブレークが「トラウマ」に成ってる模様でした。

10分程度で魚体が確認出来ました。

真っ青な蛍光ブルーの鮮やかなストライプが、、、

「やった!!マカだ!!!」

って大声で叫んじゃいました!
アングラーには「慎重に巻けよ!!」と指示して、、、(笑)

いよいよWラインが見えてきます

「なんて綺麗なお魚さんだ!!」

「横浜BOBOSS艇フィールドレポート ベイサイドのシャンパンは極上の味」
リーダーマンは私しか無理です、私も少し怖い!!
元気に泳ぎ回ってる!!
しかしここはキャプテンの面子にかけても良い所を見せなきゃーーね!

本とビデオと勉強したのを思い出しながら、
ラインを巻かずに手繰り寄せ
いざビルをつかんだときに大きく暴れてくれます。

ギャフが打ち辛い方向を向いていて大変でしたが、
無事にギャフを打ち込み一安心!!

さてビリーで頭を叩くのですが、こやつは石頭?
何発殴っても元気です、ちゃんと急所を叩けてるのに?

もっとも向こう向きで叩きにくいので
向きを変えて再び叩く
いつもなら一瞬に変わる、あの変色が見れないままに、、、頭蓋骨陥没!
とどめはレギュラーギャフで眉間を狙ってブスッ!!!。
「横浜BOBOSS艇フィールドレポート ベイサイドのシャンパンは極上の味」
ゲートを開けてビルをつかんだまま一人でデッキに引揚げれました!!

この時に再び「マカジキ」GETを実感し再び感動に耽る!!
クルー経ちと喜びを分かち合いました、
いいですね共同作業も偶にはね。

このままマリーナまですっ飛んで帰ろうかと脳裏をよぎりましたが、
いや大丈夫だ 皆はいつものポイントを流してる!
其処には良い潮が無い、
この際後一本とまたまた流し始めますが、
そうそう世の中甘くは無くて静寂の海に戻っちゃいました、、、
「横浜BOBOSS艇フィールドレポート ベイサイドのシャンパンは極上の味」
しからばマリーナへ引き返し祝福と祝杯に酔いしれる

「撤収!!」


の合図で帰港準備を終え
フルスピードで遥か先にうっすらと見える野島崎へカット飛びます、
少し走ると水色は緑が増えていく、、、、
大正解の選択だっようです!

所が野島崎近くに戻れば又潮の色が群青に、、

予定では今夜はハブ港でしたので明日の予定が起っていません、
既に明日の計画を立てながらの帰港でした。

マリーナに戻れば今期のファーストマーリンで
沢山の方々のお出迎えを受け感無量の着岸です!


「オメデトウゴザイマース」

の声があちこちから聞こえる最高の時間です。

検量すれば何と30K??
えっ何かの間違いでは?全員が絶句、、
痩せていて軽かった、
長さはそこそこ有って50Kは下らないって思ってたのに、、、

そう言えばWラインが見えた頃にカジキが胃の中の物を全部吐き出してたな
鰆らしき魚で35cm位のを5、6本、、
ああっもったいないな、、、、、
でもマカジキと、なりゃアベレージサイズなんでしょうね。

「横浜BOBOSS艇フィールドレポート ベイサイドのシャンパンは極上の味」
全員の集合写真を撮り恒例のシャンパンシャワー、
アングラー君は一人で一気飲み
僕たちの分は殆ど残っていない(涙)
「横浜BOBOSS艇フィールドレポート ベイサイドのシャンパンは極上の味」
たった一口の「モエ・シャントン」で
「萌え!!!」


この時のシャンパンはいつ飲んでも最高ですね。
「ドンペリロゼ」なんて無用です「メルシャン」でOK!

最後が嫌なんですが、アングラ君が欲しいからと解体ショーです、
ビルを落として五枚に下す、手馴れたもんです、、
でも可哀想だった、、、、、、。

次はT&Rだよ!!
興奮の醒めぬまま深夜まで明日の予測を立てる、
その前に銚子の知人より
「今日銚子沖で数本揚がり、幾度もHITがあった、水温は23.5度」 を聞いていた
NOAAを見ればその潮が勝浦にまで届きそうな気配でした、、

よーし明日は勝浦だ!
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