フィールドレポート カジキマグロトローリング ビッグゲームルアーズ
フィールドレポート カジキマグロトローリング ビッグゲームルアーズ
Vol.18 「BOBOSSの熱い夏 “執念のファーストマーリン”」 byBOBOSS号キャプテン清水様 (2006.8.11up)
BOBOSS(ポーナム28)語源はボヘミアンなボスつまり自由奔放なボス
「BOBOSSの熱い夏 “執念のファーストマーリン”」

第一部 2006年6月のある日 BOBOSSのファーストファイト

ルアーズさん!Kさん!有難う!!!!
マイボートで初めてカジキの仕掛けを流し始めると同時に即ファーストHIT!!
私は幸運な男ですね。

本日(20日頃?)9時に三宅島沖でご推奨通りのフォーメーションにての
準備中アウトリガーショートのタグラインのゴムを取り付け中にいきなりHIT!!

慌ててファイティングチェアーに座り、ジンバルに差し込みフルスロットル 見事にフッキングし、約500M位のファーストラン。初めて聞くペンのドラッグ音に 酔いしれてしまいました。我が人生にてこれほど心地良く聞けた音色は無かった。

でも、その後が大変でした。実は本日のクルーは二人です、
慌ててミラーティザー と右舷アウトリガーにも付けていた
ティザー1流れ(左舷は未だ取り付けてなかった)
他4本のロッド(いずれも2スピードですが全てがローだった筈)
を格納しファイト開始、

その間にもラインは出っ放し、ドラッグを5K程度に抑えていたので残りのラインは 僅かです、
慌てて後進し何とか3/1位まで巻けても又引き出される幾度も幾度もドラッグを締めようかと悩むも、
何せファーストマリーン。我慢して我慢して後進、巻き 後進、巻きを繰り返し約1時間の格闘でやっと浮き上がってきた感じでした。ぼちぼち クランキングリーダーが見えかけて来た頃にフライングギャフをセット、

後はリーダーに 手を差し伸べてギャフ打ち、やったぜ!の心境でこのシーンを記念撮影。

カメラ目線を しながら、ふと気付けばラインは真横に有り、
まして角度は下に、・・・・・
やばい! と思ったが キャプテンはカメラ片手にアフトデッキ…!!

船が前進する間もなくカジキは後ろに 反転、
「あっ、根掛り?」
ラインはビクリともしません、
今まで真っ白だった頭の中が 一瞬にして真っ黒に・・・
困り果てて悩むうちに、ルアーがヒラヒラ、
クランキングラインも スイスイ・・・・・

キャプテンはボート屋さんで、3度見たジャンプの姿から推測し
100Kオーバーは間違い無し、と太鼓判をくれても
逃げた魚はでかい・・・・

・・・・でも、考え様ですね、
私にはもう一度ファーストマーリンの感激が味わえるチャンスが有る。

HITしたロッド、リールとラインはKさんから戴いたペンSW50と2050でした!。
ルアーはアウトリガーショートで
スラマーヘッドTITAN 小型サイズ6.5号青白 スカート付き
マルトシングルフリー9/0 120号4.5mでした。

センターロングのホーク+トップガン バレットB7 イエロースカート が
ラインで切れて無くなっちゃってました。ダブルHITだったのか!?
それともファーストランで絡まって 切れたのか判らないのです、
キャプテンは撤収時に「なんで仕掛けが付けられていないのか
不信に思って巻き上げていた」との事です、
何せ二人ともパニックっていたのは確かですね。

私は結構落ち着いていて「バック、右、左!、タバコ、タオル、乾杯!」と
楽しんでいたつもり なんですが・・・
切れたラインのすぐ上が少しざららついていたから、絡まったのかな?

何せ、我が人生最大?の感動した長くて短い1時間でした、
皆さん有難う御座いました。
只、おかげで私の右手には生命線が1本増えちゃいました(泣き笑い(痛くて)。
所で今週末には串本に遠征しますが、
是非とも土産にHIT ルアーをぶら下げて行きたいのですよ、ホークも・・・


7月のある日

水曜なのに雨で、海に出る気もせず仕方ないからサビ落とししていました、涼しくって快適な雨!(気の持ち様)でしたよ。。
さて本文ですが、餓鬼の頃から欲しいと思ったら何が何でも手に入れたがる
悪い子供でした、今尚変わりません、いやもっと悪化してるかも・・・
輝迫ルアーは海に出れないストレスの解消材にします、眺めて触って、本も読んでおとなしくいい子で居たいから(笑)宜しくです。
最後に釣行は水曜日だけでは治まりそうに無いでから、7月には一度も出られなかった憂さ晴らしに伊豆沖を走り回っていると思います、5本捕れるまで・・・!!
今も予報を見てみましたが、来週もやばそうですね、天気が治まれば潮も廻って来るのでしょうか・・・?

翌日


昨日の続きで我侭な子供号なんですから。銚子も出場を取りやめました、移動の時間がもったいないのとスタート、ストップフイッシングの束縛が無駄に思えてきて残り少ない僅かな時間、気楽に、目一杯流して居たいから。トロフィーなんて要りません。カジキと戯れたい!可能なら全てをタグ無しでリリースしてあげたいと思っています。もちろん撮影はして・・!

三宅まであと数日

ところで中部と東京だけ置いてけぼりみたいですね、悲しすぎる。明後日の予想がやっと波が納まりそうに報告されました!行って来ます、HITするまで帰らないかも?そんな事書いたら本当に帰れ無さそうだから、とにかく頑張って来ます。後は水温と水色次第ですがNOAA情報ではかなり低そうです。
本日は仕事に成りません、PC画面は水温や潮目や、黒潮・・・・とりあえずは空気を吸いに行って来ます、釣れなくても良いから。
「下手な鉄砲」作戦に変更です・・・

第二部 BOBOSS 感動のファーストマーリン!!

こちらはBOBOSS号キャプテン兼リーダーマン兼ギャフマン兼アングラーの清水正憲です!
なぜか今日は金曜日です、例によって一人で水曜日にもやいを解き一路三宅島へ。一直線約三時間ちょいで到着!水温、水色、ナブラ、鳥山、キハダのボイルと最高の潮です、でも私のルアーにはHIT無し、とても帰れません。三宅港に停泊し、近くのホテルで夕食とお風呂を戴き船中泊満天の星を見上げながら、流星に願掛けZzzzz。

翌日にはポイントを少し変え、以前にHITした場所で二匹目の・・・
思惑通り13時頃に突如ペンのクリック音が!
スロットルレバーを目一杯に押し込み加速すること5秒その間にカジキのジャンプ・・・・
デッドスローに落として他の2本のロッドとティーザーを大急ぎで回収し、ハーネスを付けてロッドを引き抜きファイティングチェアーで格闘開始。その間にもドラッグ(約6K)は泣きっぱなし、火傷をしそうな熱を持っていました、約20分ポンピングしながら巻いてはのされ、巻いてはのされ、でも確実にリールにはライン(50ポンド)が巻き込まれています、良い感じだなと思ったときに急にリールトラブルです。巻けませんでした!一気に50m位を出した後にふっとロッドが直立・・・!!
あーあーラインブレークか?と泣き泣きで巻き上げれてみれば、ちゃんとルアーは付いていた????
テンションは掛かったままの筈でしたがフッキングが甘かったのですかね?

その後は全く気配無し、今から帰っても1日仕事して又休み。えーい誰やらさんみたいに「釣るまで帰らんわい」と又もや満天の星を見て早めにZzzzzzzzz。

三日目の金曜日。

下げ七分の11時まであと3時間。少し遅めのおにぎりをほおばり昨日のHITポイントへわき目も触れずに一直線、少し早いけど用意しようかと船を止めようとしたその時です、目前で身伸の宙返りをする巨体が有りました、よく見慣れたイルカのジャンプ?いや違う、スリムな身体に立派な角とシッポ紛れも無いカジキのジャンプです!!慌ててその界隈を流すこと2時間。10時頃でした。

なぜか又ペン(シマノのティアグラはノーファイト)のクリック音が・・・・・!!
昨日のことも有りフルスロットルを10秒位!これで完全にフッキング、デッキに飛び降りて邪魔者の回収をしていざ戦闘開始です、30分間船を前進後進の繰り返しその時です。ラインに大きな流藻が絡みつき急にリールに負荷が加わり巻くどころかどんどんラインが出て行きます、強引に巻けば藻が水を切りラインに乗っかります、んんやばい!このままではラインブレーク間違い無し!!???
こうなれば1か罰かの勝負です、後進のフルスロットルです、波が船の中にどんどん入ってきます、気にも止めずに一気に巻き込む!思惑通りに藻は空中を数秒間浮きながらもロッドの先に絡みつきました、竿先を振り藻を振り落とせた時に、二度もバラシた事を忘れ「捕った」と確信していました。HITから一時間程度でやっとリーダーが見えて着ました、さてこれからは未体験ゾーンですリーダーを巻き込む頃には見たことも無い大きな巨体がゆらゆらと寄ってきますはっきり言って少し怖かったですね、こんなものに片手でリーダを掴んで、片手でギャフを打ち、バットで眉間を殴って、仕留める?おっ恐ろしい、無理です魚体はまだまだブルーです。
予備知識に「弱ったら魚体は茶色くなるからそれまで取り込むな。危ない!」
リーダーは300ポンド有る。少々の事で切れるはずが無い。よーしかくなる上はこやつがへたる迄引きずり回す!・・・と約5分間くらい引っ張りまわしスロットルレバーを中立にしたその時です。又もや巨体が船底へ、、「やばい」と思ったときには既に時遅しリールが固まっています。又もやスクリューに絡みついた様子です、愕然としながらも一度犯した過ちは二度犯さない。術は有る!とロッドを固定し席から立ち上がりおもむろにレギュラーギャフを手にします、リーダーはクランキング仕様で2,5M、ロッドから水面までは1Mちょい、ってことはすぐ下に魚体はある筈です、左舷を覗くと、いましたいました水中30cm位にいました、これならフライングギャフが打てるとギャフを持ち替えて下から掬い上げるようにギャフうち込みます。
成功です!!
I get it!
これで大丈夫です、ロープを張ってクリートに固定しリーダーのハワイアンフックを外せば大きなブルーマリーンの全容が確認できました.
でかい・・・!!初めて目にするカジキです200Kは有るかな?

さて此れからが大問題です、どうして船に乗せる?実は目論見が有りました、アンカー用の電動ウインドラスを利用して船首からロープで引き上げる!です。先ずはしっぽにロープを掛けてデッキゲートを開けてロープを船首へ、いつもと逆にロープを掛けて巻き上げ開始、予定では一気に取り込めるつもりでしたがロープが少し斜めから入るために巻けません。直ぐに外れます。色々試みて断念し、駄目元で自力にてと気合を入れて頑張りますが、無駄な時間と体力を無くすだけ。またもや断念。尻尾のロープを再度強化し阿古港に曳航を決断。現在地を確認すれば10海里は流されています、反対方向に!目的地に向かい操船しますが流に逆らっているのと、後ろの巨体が影響してなかなか真っ直ぐには走りません。少しして後ろを見れば巨体から出血です、
鮫に食われた? まさに「老人と海」か?と思いきや何と、えらに水圧がかかりカマの部分が裂けそうです、慌てて船を止めて今度は頭とビルにロープをぐるぐる巻きにして横向きで再度曳航開始ですが逆潮と後ろの横向きの巨体に思い切り抵抗がかかり8ノットが限界です!
とんでもない時間を掛けて入港し漁師さんに頼んで船上へ。何と漁師さんは二人でいとも簡単に引き上げてくれました、こいつは頭からじゃないと絶対に無理って・・・・

「BOBOSSの熱い夏 “執念のファーストマーリン”」

マリーナは6時まで、出港が何やかんやで3時15分。さあ、ポーナムの走りの見せ所です、巡航速度が34ノット位で快適なクルージング、濃霧でレーダーとにらめっこしながら房総沖へ。ここいらから本船の引き波か?常に波が有り30ノットにペースダウン、

「BOBOSSの熱い夏 “執念のファーストマーリン”」

マリーナ到着がジャスト6時でした、驚いたのが事前連絡しておいたので大勢の方たちがお迎えに来て戴いたことです、マリーナの方々や偽装屋さんトヨタさん、取材の方々と皆さまで多数です。
マリーナにとっても今年のファーストマーリンだったのです、ウインチに吊り上げての検量は138KBでした!
万歳!!
お祝いに頂いたシャンパンシャワーを黒カジキに浴びせ、私も一口!

ドンペリなんて論外の美味しさ!とても甘かった!!

「BOBOSSの熱い夏 “執念のファーストマーリン”」

マリーナからファーストマリーン賞まで戴き、フラッシュシャワーを浴びた感無量な我が人生最大?の感激でした。

「BOBOSSの熱い夏 “執念のファーストマーリン”」

その後解体して戴き、ビルと尾鰭は剥製用にキープ、立ち会って頂いた皆さんにもお持ち帰りいただき、カジキは
無事に成仏してくれた事と思います、これからは必ずリーダーを切りリリースします、ギャフを打ち込むときに彼と目線が会いました、思わず「ごめん」と言いながら打ち込みました、私にとっては記念すべきファーストマーリンだったので・・・

「BOBOSSの熱い夏 “執念のファーストマーリン”」

ベイサイドマリーナ2006年ファーストマーリン賞受賞

BOBOSS号 キャプテン兼リーダーマン兼ギャフマン兼アングラー 清水正憲

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