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トローリングテクニック目次 > シーブレイン艇のスピニングマーリン
 
シーブレイン艇 キャプテン
海を愛し、釣りを愛し、山を自然を愛するシーブレインの日記
シーブレ日記:http://blog.goo.ne.jp/gt50_2005
目次
■スピニングマーリン
■スピニングマーリン1 基本編
 1.ファイトスタイルについて
 2.ボートのタイプについて
 3.チームの人数について

■スピニングマーリン2 タックル編

 1.リール
 2.ライン
 3.リーダー
 4.ロッド
 5.ルアー
 6.ティーザー

■スピニングマーリン3 実践編

 1.ファイトの練習
 2.ギンバルとハーネスのセット
 3.ルアーの流し方
 4.ストライク
 5.ステンディングファイト
 6.リーダーファイト
 7.安全対策
 
■スピニングマーリン

 僕は初め通常タックルでカジキを釣り、その後スピニングタックルによるカジキ釣りに挑戦しました。その間、カジキとのファイトはなんやかんやで30発ぐらいは経験できました。キャッチしたのは1/3ぐらいですが・・・(笑)

 当時のスピニングマーリンの記事が、依然として当ブログの人気上位で読まれており、参考にされている方も多いみたいです。スピニングマーリンに挑戦しようという人が多くなっているのでしょうね。アメリカで生まれたトローリングタックル&チェアーファイトは、スタンダードテクニックとして洗練され確立されていますが、一方スピニングマーリンをやっているのはごく一部のマニアで、その方法もまちまちでした。僕もそれまでに経験してきた多くの釣りやボートの経験を元に試行錯誤を繰り返し、僕なりの解を出していました。これからスピニングマーリンに挑戦しようという人たちの参考になればと思い、僕なりのノウハウを、なるべく理由も付して書いてみようかなぁと思いました。

【基本編】【タックル編】【実釣編】の三部作の予定で、
これから一気に書いてみるつもりだけど、どういう展開になるかはよく分かりません。
スピニングマーリンを目指す同志達の、少しでも参考になればいいなぁと思っています。
 
■スピニングマーリン1 基本編

1.ファイトスタイルについて

 まずこれを決めましょう。
スタンディングファイトかチェアーファイトか。
で、結論は、軽くて取り回しの良いスピニングなら断然スタンディングファイトをお勧めします!

 カジキって確かにデカイし、派手なファイトを演じますが、結局はドラグ値をいくつに設定するかでアングラーに掛かる負荷強度は決まっちゃいます。普通の体力の人であれば、ドラグ値7〜8kgならスタンディングで充分戦えます。 実釣編で記しますが、事前に擬似ファイトの練習をして、ギンバル、ハーネスなどを自分のベストなポジションにきちんと調整しておけば不安は払拭されるはずです。
 
キャプテンとアングラーの関係

 キャプテンとアングラーの考え方を合わせておく事はとても重要。
チェアーファイトとスタンディングファイトでは、操船の仕方を変えないとうまくいきません。
キャプテンの操船としては、アングラーと魚の位置関係を見極め、アングラーに有利になるようなポジションに 船を進めるという操船になります。 自分達のチームがどういう釣りを目指したいのか、とても重要なポイントでしょう。

 
チェアーファイトとスタンディングファイトの力学

 ちょっと理論的っぽくなりますが、”てこの原理”を思い浮かべてください。
支点(ハーネス取り付け箇所)、力点(ロッド先端)、作用点(バットエンド)の3点です。

 
チェアーファイトの場合

 力学的な接点はハーネスのみです。カジキの力の大半は力点(バット)からチェアーに直接流れます。
アングラーはハーネスに引かれる力だけを負担すればよいわけで、これは椅子に座って寄り掛かっていれば自分の体重だけで足りちゃいます。あとはラインを巻き取る作業のみ。
 ちょっと極端な言い方すれば、キャプテンはアングラーの巻き取りスピードに合わせ船を後進させる
(大概の場合キャプテンの後進スピードに合わせてアングラーが必死に巻き取る)ような操船になります。

 
スタンディングファイトの場合

 魚との接点は支点(ハーネスまたは手)と力点(バットエンド)の2点になるため、カジキの力は全てアングラーが負担します。魚の力は常に変化しますから、アングラーは魚の動き全身で感知しつつ、有利な状況の時は素早くラインを巻き取り、カジキが走るときは耐えるのみです。カジキの力を余すところ無く全身で体感できるので、スタンディングファイトが面白い理由の一つだと思います。

 

2.ボートのタイプについて

 スタンディングの場合、魚に対してのロッドの向きはかなり自由が利きますよね。チェアーの場合は、ほぼ後ろ向きのみです。小型ボートの場合チェアーを付けるスペースが無い、あるいは船尾に船外機があったりして、後ろ向きにファイトする事が事実上困難な場合が多いです。
 僕の船は当時UF33でウォークアラウンドタイプでした。アングラーが船首に行き、バウファーストでファイトすれば全て解決ですが、結果的にこの方法はとりませんでした。その理由は、まずキャプテンとアングラーの距離が離れるので、細かな意志の疎通がしにくいこと、リーダーワークや何がしかのトラブルの時、キャビンを回り込まないと直ぐに対応できないなど、主に安全面や作業性の理由からです。

 また、カジキとの間合いを詰める最終段階では、激しく泳ぎ回るカジキに対して僕は積極的に船を前後左右に振る操船を行います。その場合、船首を振るより船尾の方がクイックに振れます。その際スクリューの向きが変えられるスタンドライブ船や船外機船はこの釣りには相当有利だと思いました。船の挙動の軽さは大きな武器になるので、小型艇ならではの動きをアドバンテージとしてみてください。
 ただね、小型艇は波に弱いという絶対的な弱点がありますよね。この点については、出航地やポイント海域の特性、キャプテンの経験や判断力など、充分検討して安全を確保して頂きたいと思います。潮をよく読んでカジキの居所を研究すれば、意外と近場にもカジキは居ると思いますよ。
 

3.チームの人数について

 これも様々でしょうが、必要にして充分な人数は3人かな。アングラーとキャプテンとリーダーマンです。
プラスαで撮影担当がいれば、最初から最後までカッコ良い写真や動画が残せるでしょう。これ以上人数が多いと、むしろ邪魔な場合の方が多いかと・・・
 各員の役目はゲーム開始前にしっかりと決めておく事が重要です。ストライクと同時に船上は騒然となるので、人の動きや作業は予めシュミレートしておかないと思わぬ怪我や失敗に繋がります。

 以前石垣島でカジキチャーター船に乗ったときのこと、船長以外の三名も普段は自船のキャプテンだったので、いざカジキがヒットしたら、さて誰がチェアーに座るんだ??? どうぞどうぞ・・・ってな状態に。 一番若い僕がチェアーに座る事になったのですが、ハーネスは合わせてないし、フットレストは届かないし・・・ もうグタグタの状態で、あっけなくカジキはフックオフしました。(笑)
 まあ、そんな事態にならないよう、事前の打合せやシュミレーション、そして練習はとても大事です。
この段階から、カジキ釣りの楽しみが始まるといっても過言ではないと思いますよ。三人必要なところを二人でやれば、作業は複雑になり難易度が増します。カジキ釣りは完全にチームの釣りなので、人数毎に違う釣りの世界が生まれます。
 ちなみに僕の場合、カジキという最高のターゲットに対してとことん挑んでみたかったので、この全てを一人でやってみました。通常タックル複数名でのファイトを何度も経験し、それを元に安全なシングルハンドの手法を考えました。自分の全ての知恵や能力を総動員して「困難なことをやってみたかった」のです。釣りというよりも冒険的な興味が勝っていました。やっておいて何ですが、シングルハンドはチト特殊すぎるのでお勧めしません・・・
 
■スピニングマーリン2 タックル編

 スピニングマーリンを実践する上で、僕が試行錯誤の上で辿りついたタックルを紹介します。
選択の理由なども書いておくので、参考にして下さい。

1.リール

 この釣りの核心的なギアですね。僕は初代ソルティガ6000ハイギヤに、6500のスプールを 着しました。控えでステラの16000番。この釣りに求められる第一の性能は、堅牢さとドラグ性能、そして必要な号数のラインが500mほど巻き込める糸巻量です。

 カジキは他の魚種に較べて非常に速く且つ長い距離を一気に走るので、メインドラグの初期値を維持できることが要求されます。僕が一番気がかりだったのは、ベール周りの限界強度と、高速で負荷の掛かるラインローラーでした。その点において、ソルティガまたはステラなら充分信頼できます。それ以外のリールは僕的には無し、かな。
 

2.ライン

 ナイロンかPEか。これも、この釣りの方向性を左右する重要なポイントです。従来のカジキ釣り は、ほぼナイロンライン一色です。何ポンドテストのラインで渡り合うかでゲーム性を持たせてます。僕 はベイトタックルには50lbを使用していました。ナイロンラインの伸びは30%程度あるので、カジキ の俊敏な動きは見事に打ち消されます。分かるのは魚が走っているか、止まっているかぐらい。(笑) それでもナイロンライン30lbでカジキ釣りの大会に参加している方もいます。

 しかし、スピニングでやるなら、僕は断然PEラインをお勧めします。何と言っても楽しいです。 特徴は伸びが無く、細くて強度が高いので長いラインが巻けること。 根擦れには弱いがカジキ釣りでは関係ありませんし、ライン強度だけで言ったら、PE2号でも獲れちゃうかも。
 僕はせっかくの巨大魚を相手に渡り合うのだから、思いっきりパワーファイトしたかったのでPE5号でいきました。ライン強度は80lbぐらいあるので、かなり強引なこと、大胆なファイトを演じても大丈夫です。カジキの巨大なパワーを満喫できますよ。例えば、PE2号でドラグ3kgの設定なら、シイラもカジキもファイト強度は同じになっちゃうものね。ラインを1000mも出されるような釣りは、もはや負けって気がして・・・ この辺は趣味の問題ですね。
 PE5号なら上記のリールに500mちょうど入ります。ちょっと少なく感じるかもしれませんが、これで足りなかったことはありません。ラインが多く出される最大の原因は、ストライクからファイトに入るまでの時間。ファイトに入れば操船でカバー可能です。チームで練習しましょう!
 

3.リーダー

 PEラインの先にクランキングリーダーを3.2〜5mほど入れます。 トップガンの極細オールダク ロンの300lbがお勧め。太いクランキングリーダーやナイロンリーダーではスプールに収まりません。 PEラインの先端にビミニツイストでダブルラインを作ります。ダブルラインの長さは30cm程度で充 分。このダブルラインのループと、クランキングラインのループを、ループtoループで繋ぐだけです。注意点は、ダブルラインの左右の長さを正確に合わせ、どちらか一本にテンションが片寄らないようにす ることかな。ルアーリーダーはお好きな太さでどうぞ。僕は400LBが多いかな。 クランキングリー ダーとルアーリーダーの接続は、一般的なスナップ止めでOKです。

 

4.ロッド

 これもかなり悩んだアイテムです。結果として、僕は7.6ftのGTタックルを使っています。
先入観としては、長いロッドでファイトすると、のされるんじゃないか、ってな不安がよぎります。
しかし、GTやマグロのキャスティングゲームでは、ごく普通に使われる長さです。僕自身、これらの 釣りの経験があったので、何の不安もありませんでした。 PEラインは伸びが無い分、カジキの激しい首振りなどでラインテンションが落ち易い場面が多々 あります。その対策として、常にロッドを曲げ続け、ラインテンションをダイレクトに掛け続ける必要が あります。ロッドは曲げてナンボなので、短いロッドは物理的にストロークが取れず、瞬間の対応に遅れ がでて結果的にバレ易い印象です。(5.6ftのジギングロッドも試しましたが、カジキの動きに追いつき ませんでした。)高弾性のロッドをグイグイ曲げて、スピード感溢れるファイトを楽しんじゃって下さい!

 どうしても長さに負けそうになったら、竿を水平に寝かせちゃえばロッドの長さはゼロです。この辺 もスタンディングファイトの自由度でしょう。ご安心あれ。ちなみに、バーチカルに潜る魚に長いロッドではキツイです。もしカジキが潜ったら、ボートを前進させ横へのファイトに持ち込むのもテクニック の一つです。

 

5.ルアー

 スピニングだからといって、特別小さなものにする必要は無いと思います。僕はごく普通のサイズ(いまだに何号っていうのが良く分かりません・・・)を使っていました。一番小さいのでスラマーヘッドタイタンの9.5。あとはレギュラーサイズのフェニックスウォーターストリームあたりが良い感じでした。あまりガッポンガッポン系じゃなくて、奇麗に泳ぎつつ、泡も適度に引くルアーがスピニングには合っているような気がします。トローリングタックルに比べロッドがやや軟らかいので、強弱の付きやすいルアーだとロッドの弾性がルアーの動きを殺してしまいます。

 

6.ティーザー

 これはもう間違いなくチェーンバードがお勧め!カジキへのアピール力が明らかに高いし、捕食モードのスイッチが入りやすいように思います。スピニングの場合、引き抵抗を考えて3連にしていますが、波気のないフラットな日なら5連でも大丈夫です。カラーの傾向は分かりませんが、僕はグリーンを愛用しています。(これは僕の直感。)GTをやっていると場所や時間、明度に係わらずグリーンのポッパーが安定的な力を発揮するという僕なりの経験則はあります。イエローも気になりますが使ったことはありません。

 
■スピニングマーリン3 実践編

 さて、実際の現場でのあれこれを書いてみます。 これも、単に僕なりのやり方に過ぎませんが、試行錯誤の上で辿りついた一つの実績値として参考にして下さい。

1.ファイトの練習

 この釣りで一番の見せ場であり、楽しさであり、成否を左右させるのが、
 ”スタンディングファイトを如何に上手くこなすか” です! 
絶対に事前に練習した方が良いです。

 練習方法は簡単です。
沖に出て実際に使うスピニングタックルをセットして、ルアーの代わりに布バケツやポリタンなどを接続。   あとはラインを30mほど出し、デッドスローで船を走らせ、バケツ相手にストライクからスタンディングファイト、リーダーワークまで思う存分練習してみてください。
最初はドラグ値5〜6kgぐらいが良いでしょう。バネばかりを使ってドラグ調整した方が、きちんとした経験値が積めると思います。慣れたらやや船速を上げるとドラグが出るので、その分徐々にドラグを上げて練習強度を上げてゆきます。最終的に10kgぐらいで止まる位の抵抗になるバケツが良い練習になります。
 膝を軽く曲げ、腿から胸までが直線のまま上体を後ろに倒し(リンボーダンスのイメージ)、アゴを引 く。肩を前へ絞り込むようにして腕を前へ出し、ロッドを持ちます。肘は曲げないのが長時間ファイトのコツ。ロッドを保持する場所はリールより先のフォアグリップです。 両手で耐えたり、片手を休める方法 などを探ってください。最適な態勢が取れれば、2〜3時間はファイト出来ますよ。(笑)
 その他、練習の内容は色々工夫してみてください。アングラーのファイトだけでなく、ロッドポストに挿した状態から始めて、一連のデッキワークデッキワーク、最後のリーダーファイトまで。
 

2.ギンバルとハーネスのセット

 ウェストギンバルやハーネスを正しい位置にセット出来るかどうかで、スタンディングファイトの成否 が決まるといっても過言ではありません。ウェストギンバルのバットエンド位置は、腰骨の左右の出っ張りより下が鉄則。ちょうど恥骨で支えるイメージかな。バッドエンドがお腹の方だと腰が引かれた態勢になってしまい、上体の筋力や体重が使えません。いわゆるノサレタ状態ですね。腰を曲げてファイトすると、どんなマッチョマンでも腰が破壊されます。
 ハーネス使用は好みですが、30分を越えるファイトに素手で耐えられる人は相当な筋力体力の持ち主でしょう。僕はショルダーハーネスを利用していました。ハーネスを利用することで、手を空けることが出来るのでファイト以外の作業も可能になります。僕がファイトしながらも、操船や無線、写真までこなせたのもショルダーハーネスのお陰です。
 ハーネスラインの長さも重要なポイントです。手でロッドを持ったときと手を離したときでも、ロッドの角度が変わらない長さが理想。長すぎるとやはりノサレた状態になってしまいます。

3.ルアーの流し方

 ルアーを何本流すか(タックルを何本用意するか)はチームの経験値や考え方によります。ただ重要な ポイントは、ベイトリールに較べ、スピニングの場合リール内のラインは短いので、緩慢なファイトはNGです。ヒット後、他のタックルの回収に掛ける時間は最短にすべきと僕は考えます。

 3人乗船でも3本流しがいいところ。ヒットと同時にキャプテン以外の2名が残りのタックルを回収し、そのままファイトに移ります。魚の気配が濃い場合は、何名乗船でも僕は2本流しに減らす事も多々あります。流す本数とヒット率はあまり関係ないような印象を僕は持っています。

 その分、チェーンバードの威力を信じています。 チェーンバードの位置は、2本流しならロングへ、3本流しなら中心側へ、要はなるべく全ルアーの中心寄りに入れるのが効果的だと感じています。ルアーの本数を多く流すメリットは、その日のルアーの傾向が掴めない時、色々な種類を投入し、品揃えで集客(集カジキ)するぐらいですが、結果的に釣れなさそうな日はいつしか4本5本になっていることも・・・

 2本流しの場合アウトリガーを使わない手もありますが、僕は2本流しでもアウトリガーを使います。
まず、スピニングリールはクリック音が小さいので、コーナーからダイレクトに流しているとヒットしても気が付かない事もあるかと・・・アウトリガーならバーンって音で分かります。(航跡とルアーの位置関係にちょっと拘っています。)

 皆さんが一番悩むところで、ドラグの初期設定値ですが、僕は5kgで流し、ヒット後ロッドを抱えたら7〜8kgぐらいにドラグを上げてから思いっきり鬼アワセを入れていました。

 

4.ストライク

 最初に大事なことを書いておきます。
『ストライクの瞬間からギャフまたはビルを掴むまで、一秒たりともラインテンションを失わないこと!』
これに尽きます。

 ヒットと同時に2〜3秒Goを掛けます。(Goをかける=ボートを一気に加速させて50m〜100m位瞬間的に前進させること)すでにドラグが出ている状態なので、これにはアワセ効果はありません。他のルアーとの距離を取り、絡まりを防止するためです。ヒットと同時にキャプテン以外は全員で他のタックル回収を全力で実施しますが、その作業中もキャプテンは3〜4ノットのスピードで船を前進させ続けます。このときカジキは華麗なテールウォークを繰り広げているかもしれませんが、キャプテンは冷静にカジキの走る方向を見定め常にラインテンションが掛かるように操船をして下さい。 どうして良いかよく分からなければ、カジキが左舷側へ走ったら左へ、右舷側に走っているようなら右へ大きく旋回する感じで操船すれば良いかな。そうする事によりラインはUの字になり効果的にウォータープレッシャーを掛けられラインテンションの喪失を防げます。これは僕が考えた操船方法なのでもっと上手い人は違うことをしているかもしれません。

 この間もリールのラインはどんどん失われてゆくので、一秒でも早くファイトに移るためには、やはり事前のイメージトレーニングと練習が大変重要です。回収したルアーのフックなどが危険な状態になりやすいので、どう処理したら安全かを全力で考えておいて下さい。ファイトが始まったらデッキハンドは少し余裕が出来ますので、完全な格納はファイト中で良いと思います。

 ちなみにですが、初めてのカジキのヒットであれば、多かれ少なかれビビルと思います。
「マジでヒットしちゃったよー!!」ってなもんでしょう。僕もそうでした。
でも、自分でやりたくて始めたことなのだから、腹を据えて冷静に対処することだけを考えましょう。

 

5.スタンディングファイト

 ヒットしたら、あるいは常時アングラーはギンバルを着けて次にグローブを着けます。ハーネスは後でOK。秒単位で作業を短縮しましょう。準備が整ったら、自分でロッドポストからロッドを抜きます。
チェアーファイトじゃないんだから、上げ膳据え膳の必要なんてありません。

 もの凄い勢いでラインが出ていて少々ビビルかもしれませんが、そこは落ち着いていきましょう。しょせん4〜5kgの力(ドラッグ値)で引っ張られているだけですから。ロッド先端を魚の方に向かせたまま横抱きに抱えつつ、落ち着いてドラグを7〜8kgに上げます。自分のリールでドラグを5kgから8kgに上げるのに、ドラグノブを何回転廻せばよいかは、練習の時にちゃんとデータを取っておいて下さいね。もしぶっつけ本番になっちゃったら、ドラグノブ半回転ぐらいまわして手応えを見てください。
 ドラグ値を8kgぐらいに上げたと同時に、ロッドを横抱きのまま、力いっぱい2、3発鬼アワセしちゃいましょう!この感覚は、アングラー人生の中でも輝ける瞬間です!アワセが決まったら、ギンバルにロッドエンドを収めます。焦る必要はありません。
 腕を伸ばしてロッドを両手でしっかり持ち、ラインの出る方向に体を正対させます。足はややガニ股にして腰を落として体を安定させます。このあたりで、もう一度カジキのテールウォークが始まるかもしれません。イイネー!とにかくロッドを立ててひん曲げておいて下さい。

 さあ、始まっちゃいました!
キャプテンは「ヨーシ、これは絶対に獲るぞー」って、チーム全員に宣言し、落ち着かせると共に、緊張感も持たせましょう。アングラーが落ち着いたら、ハーネスを付けてあげて下さい。

 スピニングリールは巻き上げトルクが乏しいので、リールのハンドルを巻いて寄せることは不可能です。
ロッドを立てながら大きく撓らせ、その反発力を最大限利用して魚を寄せ、ロッドのしなりが戻り切る前にロッドを徐々に前方に倒しつつ、その分素早くリールで巻き取り、再びロッドを立てて大きく撓らせる。これの繰り返しです。
一気に書いたけど分かりました?

 ロッドが撓っていない状態は、ラインテンションは限りなくゼロと思ってください。これがナイロンラインとPEラインの大きな違いです。休む時も含め、人間の動作を止めるときは、必ずロッドは撓らせておくことが重要。間違ってもロッドを前方に倒した状態で休まないで下さい。それは非常にバレ易い状態です。

 ラインの感度が良いので、数百メートル先に居るカジキの動きがけっこうリアルに伝わってきます。
カジキの泳ぐ向きが少し変るだけでも、ラインテンションの変化として現われます。テンションが少しでも落ちたらと感じたら積極的にポンピングを繰り返してラインを巻き取ります。短いロッドだとストロークも短くなるので、結果的にたいへんです。7ft以上の反発力の強いロッドが、スピニングのスピード感溢れるファイトには合っていると思います。

 スタンディングファイトは水平方向に引かれる分には余裕でファイト出来ますが、垂直縦方向へのファイトは一気にしんどくなります。なので、キャプテンの操船の主眼はカジキとの距離を詰める事ではなく、水平ファイトになるよう誘導することです。カジキが潜る場合は、あえてカジキから遠ざかり斜め上へ引けるような位置に操船します。

 スプールを手で押さえるハンドドラグはスピニングファイトの重要なテクニックです。アングラーが自由にドラグ値を上げられるので、ここ一番の勝負時などでハンドドラグを多用すると、主導権をキープできファイトを有利に運べるようになります。

 スタンディングファイトの細かなテクニックを書き出すとキリが無いので、 それぞれ練習して楽な方法を見つけてください。

 一番やってはいけないのが、船べりに立ってのスタンディングファイトかな。船べりに足を預けると一見楽なようにも思えますが、やってみれば分かります。下半身にまったく力が入らず腰が持ちません。
なによりおっかないです。チョイと前のめりになった瞬間海に転落する危険性大です。

 ややボートの奥に陣取り、アングラーと船べりとの間を少なくとも1m以上取ると、全身を使った余裕のファイト出来ます。そういう意味でも短いロッドは不利かな。

 きつくなって、ちょっとスタンディングファイトが難しくなってきた時の対応策を一応書いておきます。
その時は、キャビンの壁とかキャプテンシートとか何でも良いから固定物にお尻や腰の後ろあたりを付けて寄り掛かり、自分の体重を後ろに預けるとかなり楽です。それでもきつければ最終措置としてクーラーボックスとかに座っちゃえば解決。もはやスタンディングファイトではないですが。(笑)

 ちなみにですが、バトルステーションも下半身の力を使う事が出来ず、やけにシンドイ代物ですよね。僕には理解不能な道具の一つです。

 

6.リーダーファイト

 カジキとのやり取りの詰めの部分をリーダーマンに任せないで、余力があればリーダーファイトもやっちゃいましょう。チェアーファイトだと最後はリーダーマンに任せるしかなく、一番凄い格闘シーンをアングラーは見ることも参加することも出来ません。最後までアングラー主導でやれるのもスタンディングファイトの特権です。

 クランキングリーダーがスプールに巻き込まれたら、ギンバルやハーネスからロッドを外し、ドラグ上げてロック状態にします。僕は15kgぐらいまでしか上げず、ハンドドラグで止めてました。ロッドを横がかえでカジキをねじ伏せるようにコントロールします。僅か数メートルの距離でカジキと釣り人が真っ向勝負する状態になります。ほんとうにもの凄い迫力です。釣りの概念が変りますよ。

 このときアングラーはボートの後ろ角に陣取ると270度のエリアを使って魚をコントロールできま す。キャプテンはチョンチョンとクラッチを繋げ、僅かに船を前進させてやると、ラインテンションが維持 されカジキをコントロールしやすいです。ベイトタックル時よりも取り込み時の船速を遅くしてやると、上手くいきます。
 例えばアングラーが右舷後ろに陣取ったなら、軽く右に回り込むように操船すると アングラーはやりやすいです。カジキがボートの下に入るのを絶対避けたいので、最終段階では舵を大きく右に切っておき、カジキが暴れたら直ぐに船尾を左に振れるよう準備するなどデリケートな操船が要求されます。とにかく、最後の最後まで、一秒たりともラインテンションを失わないよう注意してください。ここまできてもテン ションを失うとポロリと外れる事が多々あります。

 どんな魚でも共通ですが、魚を鼻先の方向に引いてやればコントロールしやすいし、横や後ろにいくら 引いても言うことを聞きません。横を向きそうになるカジキを、ロッドで強引にねじ伏せるイメージです。 カジキとの距離をさらに詰めつつボートの前方に2〜3m立ち位置を移動し、カジキをボートの横に添わせるように誘導します。リーダーマンが手でやることをロッドでやるわけです。

 話が前後しますが、この状態のときルアーリーダーが長いと、最後の詰めがロッドではできません。
ですから僕はルアーリーダーは2mぐらいしかとっていません。チェーンバードを入れたタックルの場合は、 バードが届くところまで来たらリーダーマンに任せるしかないでしょう。僕は一人でやるときは、このタイ ミングでロッドを放り出してチェーンバードを手で掴んでました。
 リーダーファイト時にロッドを大きく曲げることはほぼ不可能で(下手にやると折れます)、ロッドを 魚に対し直線に近い状態で斜め上に引き上げるようにロッドを持ち上げます。ラインテンションを掛け続け ることを忘れずに!
 頃合を見て、デッキハンドがビルを掴むなり、ギャフを打つなりすればゲーム終了です!
 おめでとうございます!!!

 

7.安全対策

 これは全てにおいて最優先することです。僕が気を付けていたことを思い浮かぶままに書いておきます。

 出航前に、ギャフ、ナイフ、プライヤー、グローブ、 ビリーグラブ、ハンディー無線、ロープなど 全部確認し、直ぐに取り出せる場所にまとめます。

ゲーム海域に着いてルアーを流し始めるときは、まずポケットにナイフを入れて、いついかなる体勢でもラインカットできるように備えます。ヒットを待つ間も、ポケットには常にナイフとグローブを入れておき、いつでも臨戦態勢に移れるようにしていました。携帯もカールコードなどで落下防止の上、ポケットに常に入れています。複数名の乗船時でもやっていました。

 ルアーを流す前に、アングラーにハーネスとギンバルの調整を行っておきます。
このとき改めて全員で役割を再確認。

 ルアーを流す時など、絶対にラインを指や手に巻いてはダメです。ラインを手に持ってアウトリガークリップにかけるその瞬間にカジキがヒットすることもあります。PEラインが巻きついて引っ張られば人間の皮膚は簡単に破れます。リールからラインをフリーで出す時や、ベールを返すときなど要注意。

 僕はシングルハンドの時は、腰に8mmのザイルを結んで猿回し状態で船と繋いでいました。ロープの長さは、船尾から落ちないギリの長さ。落ちても良いようにではなく、落ちない長さです。中途半端に長くすると、海に落ちたときに自分の体がボートのペラの近くから離れられない、なんてことも。初心者のスタンディングファイト時も、腰を持ってやるとか、ロープで確保したりしました。

 とりあえずスピニングマーリンについて、僕が考え実践してきたことを忘れないように記録しておく ことも含め書いてみました。僕にとっての一つの記念碑的な感じです。一気に書いたので、ちょっと変なと ころがあるかもしれませんので、追々直してゆくかもしれません。写真とかも入れたいしね。

 まあ特殊な釣りですので、あまり参考にする人は居ないとは思いますが、何かの役に立てば幸いです。

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